かねてより『水墨画』には興味以上のものを感じておりましたがその困難さ故に敢えて筆をとることを避けておりました。しかし、昨年の久留米での里帰展から作品として並べるようになりました。
何故か自分でもよくわかりません。
油彩画も本質「水墨画」です。私にとってはですが。
材料道具の違いは大したことではありません。色々と回り道をしてきましたが、自分の描くべきものが明確になってきたという事でしょう。
二十年前に亡くなった師は1901年京都生まれの水墨画家ですが、京都に師を訪ねた折聞いた事があります。
「どうしたら自由自在に描けますか?」
「悟りを開くことです。」
そこに至らずとも一筆一筆の中に喜びはあるわけで、だからこそ画描きは画を描く訳で、差し当りそれでやって行くだけです。
2016年3月18日